Bambu Lab X1-Carbonシリーズ
Bambu Lab X1-Carbonシリーズ
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Bambu Lab X1-Carbonシリーズは、最高温度300℃でカーボンファイバーフィラメントに対応した256 x 256 x 256mmの造形サイズを持つ3Dプリンタです。2組の独立したセンサーとアルゴリズムを用いてノズル高さを調整、AIによるファーストレイヤー不良/スパゲッティ検査、内蔵カメラによるモニタリングを装備しており、プリントの失敗を防ぎます。
X1-Carbon Comboは、プリンタの上に設置する自動素材供給システムAMS(Automatic Material System)を備えており、AMSを4台接続することで16色のカラープリントが可能です。
開梱方法はこちら
※付属物はメーカー変更により一部異なる場合があります
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製品特長
面倒な調整なし、すぐにプリント
本体は、組立、調整、校正、テスト済です。箱から出して、面倒な調整作業なしに操作パネルを取り付けるとすぐにプリントできます。
開梱方法(メーカーサイト)
https://wiki.bambulab.com/en/x1/manual/unboxing-combo
さまざまな方法でプリントできます
スライサーソフト Bambu Studio もしくはモバイルアプリ Bambu Handy を使ってWi-Fi経由でプリント、SDカードで本体に直接読み込んでプリントが可能です。
Bambu Studioの対応ファイル形式は、STL、OBJ、3MF、STP、STEP、SVG、AMFで、Bambu Studioは無料でダウンロードいただけます。
プリント状態をAIでモニタリング
マイクロLiDARによるプリント確認
X1-Carbonには、マイクロLiDARが搭載されており、ミクロンレベルの精度でプリントを計測、ノズル高さを測定し、流量を校正します。この機能は1層目がきちんとプリントされているか確認します。また、内蔵カメラによりプリントがスパゲッティ状態になっていないか検知します。
1層目のチェック
スパゲッティ状態のチェック
LiDARとフォースセンサによる測定イメージ
2つの独立したレベリング調整
LiDARとフォースセンサーがセンサーとアルゴリズムを用いてベッドに対するノズル高さを二重に測定することで、レベリング調整にさらなる冗長性を持たせています。
ノズルとベッド間の隙間を決めるレベリング調整は、安定した3Dプリントを実現する上で重要ですが、X1-Carbonは2つの独立した測定により調整、安定させます。
滑らかにプリントするための機構
アクティブ振動補正
XY軸をアクティブ振動補正するため、プリントがズレず品質が一定に保たれます。
タイミングベルトによる3点駆動
Z軸方向は3点でガイドレールとリードスクリューにより保持/駆動されています。3つの支柱すべてが駆動するので水平が均一に保たれます。
流量制御システム
単位時間当たりのフィラメント流量を制御することにより、速度を速くすべきところでは速く、落とすべきところは落として滑らかにプリントします。
高速プリントの理由
カーボンレール
X軸駆動用レールにカーボンを採用しています。X軸が軽くなることにより、常にX軸重量を支えることになるY軸動作の負担軽減に繋がります。
加熱と冷却の効率性
ヘッド部分の加熱に40Wセラミックヒーターを採用、冷却に12Wの強力な冷却ファンを採用しています。強力な2つのパーツを使ってフィラメントの加熱と冷却を適切に処理します。
高剛性フレーム
溶接されたフレームはシステム全体の剛性を担保します。フレームの剛性はすべての基本になるため、高剛性であることは重要です。
また、XY軸にはCoreXYを採用、モーターと駆動軸を分離しています。
速度を上げても品質を維持
3D Benchyモデルをプリントするのにかかる時間は17分45秒です。最高速度500mm/s、加速度20000mm/s2、流量32mm3/sでプリントします。
3D Benchyモデルのプリント(最初から最後まで)
他3DプリンタとX1-Carbonの速度/加速度比較
健全性管理システム(HMS)
HMS ( Health Management System) は、プリンタ本体とAMSのユーザーが問題をトラブルシューティングできるようにするために設定された機能です。ユーザーはHMSからの通知を利用して、ハードウェア不具合やプリント失敗の理由など、システム状態を知ることができます。各エラーコードの詳細説明とトラブルシューティングを記載した wiki ページ(英語)が用意されています。HMSメッセージが表示されたら、スマホで QR コードをスキャンして対応ページに移動し、不具合原因とトラブルシューティング手順を確認できます。
高度な熱制御であらゆる材料をプリント
温度管理は3Dプリントにおいて変形を防ぐために重要です。本機は、最高300℃まで対応ホットエンド、HRC50(ロックウェル硬さ)ノズル、120℃まで対応ベッド、素早く冷却する12W冷却ファンを備えており、要求水準の高い材料もプリント可能です。
PLA、PETG、TPU、ABS、ASA、PVA(水溶性サポート材)、PET、PA、PC、炭素繊維、ガラス繊維などに対応しております。
自動素材供給システム AMS(Combo付属)
自動素材供給システムAMS(Automatic Material System)は、X1-Carbon Comboに付属しているフィラメントの自動供給システムです。内部に設置した乾燥剤によりフィラメントを湿度から守り、防湿センサーでモニタリングします。フィラメント切れや絡みを検出し、自動的にフィラメントスプールを切り替えます。
Bambu Lab製フィラメントはRFIDが内蔵されているため、置くだけでAMSによって自動的に読み取られて最適なプリセットを適用します。
AMSは、4つのフィラメントスロットで構成されており、最大4台のAMSを並列に設置することが可能です。16色プリントのためには、オプションのAMS hub経由で4台のAMSを接続してプリントします。
ノイシュバンシュタイン城
CMYKカラーフィラメントとリトフェイン
スライサーソフトと監視アプリ
Bambu Studio スライス画面
Bambu Studio 複数プレート適用
Bambu Handy画面
Bambu Studioは、PrusaSlicerをベースにしたオープンソースのスライサーソフトです。3Dファイル形式はSTLやOBJだけでなく、3MFやSTEPなどにも対応しています。
プロジェクトベースのワークフローを持つのが特長です。これはAdobeイラストレーターで複数のアートボードを1つのファイルに配置できるようなもので、1つのプロジェクトファイルに複数プレートを作ることができます。プロジェクト単位で管理できるため、アッセンブリ全体で使用するフィラメント、フィラメントコスト、プレートあたりの印刷時間、合計印刷時間などを含むプランを俯瞰的に作成できます。また、各部品を組み立てたアセンブリビュー機能があるのも特長の1つです。
パラメータはかなり細かな部分まで個別に設定可能ですが、プリセットされている設定を使うことで初心者でも簡単に設定できます。変わった機能としては、ライブ配信機能があります。
Bambu Handyは、Bambu Labの3Dプリンタ向けに作られた、リモート監視と管理が可能になるモバイルアプリです。PlayストアまたはApp Storeからダウンロードできます。
ユーザーは、進行中プリントの名前、進行率、残り時間、各温度、エラーなどを監視できるだけでなく、カメラでリアルタイム画像を確認できます。そのため、状況を見ながら一時停止やプリント停止が可能です。操作対象は、プリンタ本体とAMS両方で、プリンタが複数あっても切り替えられます。
自動記録や自動タイムラプス動画、SNS共有機能もサポートしています。
製品仕様
本体仕様
X1-Carbon | |
---|---|
3Dプリント方式 | FDM方式(熱溶解積層方式) |
加工エリア | 256 x 256 x 256 mm |
対応フィラメント径 | 1.75 mm |
構造 | フレーム:鋼 筐体:アルミ/ガラス |
本体サイズ | W389 x D389 x H457 mm (AMS W368 x D283 x H224 mm) |
本体重量 | 14.13 kg(AMS 2.5 kg) |
ツールヘッド | 全金属製、押出ギア/ノズル:焼入鋼 |
ホットエンド温度 | 最高 300℃ |
ノズル径 | 標準:0.4 mm オプション:0.2 mm/0.6 mm/0.8 mm |
フィラメントカッター | あり |
ビルドプレート | 標準:Bambu テクスチャード PEI プレート オプション:Bambu スムーズ PEI プレート オプション:Bambu デュアルテクスチャ PEI プレート |
プレート温度 | 最高 120℃(110V) |
移動速度 | 最高 500mm/s(最高加速度 20000mm/s2) |
流量 | 最大 32mm3/s(Bambu ABSで280℃で単相壁面をプリント時) |
対応フィラメント | PLA、PETG、TPU、ABS、ASA、PVA、PET、PA、PC Carbon / Glass Fiber Reinforced Polymer |
タッチパネル | 5インチ(1280 x720) |
各種センサ | Bambu マイクロLiDAR、チャンバー内監視カメラ(1920x1080) ドア開閉センサ(近日公開)、電源遮断時のリカバリー機能 フィラメント切れセンサ、フィラメントオドメトリー(AMS付属) |
各種冷却ファン | パーツ冷却ファン、パーツ補助冷却ファン、ホットエンドファン 制御ボードファン、筐体環境温度調整ファン ファンはすべて閉回路制御、活性炭エアフィルタ |
LiDARレーザー | レーザーClass1:波長850nm、850nm/<0.778mW レーザーClass2:波長405nm、808nm/<1mW |
スライサーソフト | Bambu Studio (3mf, stl, oltp, stp, step, svg, amf, obj) G-code出力できるスライサーに対応(全機能を使えない可能性があります) |
モニタリングアプリ | Bambu Handy(エラー通知、状況管理、録画) |
対応OS | macOS10.15以上、Windows10以上/iOS 13.0以上、Android 6.0以上 |
接続 | Wi-Fi、Bambu-Bus |
ストレージ | 4GB EMMC、MicroSD |
電源 | 100-240VAC(50/60Hz)、350W@110V/1000W@220V |
※ X1-Carbon Comboは、自動素材供給システムAMSが付属しています